-ソフィアピアノフレンズ/北村恵 piano lifeのページ -

Piano Life  おしゃべりしましょう        
このページは、ピアノを演奏したり教えたりする仕事や
仲間のみなさんとのお付き合いを通して
いただいた情報や豆知識のいろいろです。

同感!教えて!こんな話あります、という方は
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 トピック1 笑夢、悪夢、正夢
コンサートや試験の夢みますか?

 トピック2 七十手習い
(「PLEYEL=小さな貴婦人」と母)

 
トピック3 ピアノを入れると床がぬける?
(知られていない楽器の常識)


 
トピック1 笑夢、悪夢、正夢・・・コンサートや試験の夢みますか?

演奏仲間に聞いてみたら、みんないろいろみてます。
やはり本番前の緊張が夢にあらわれるんですね。

 そういう夢、しょっちゅうみますよ。舞台に出て行ったら、
パジャマ着てた・・・とかね。 (M.Kさん)

 何年も前に弾いた曲をあと5分で暗譜して弾かなきゃならなくて
冷や汗かいて焦っている夢、時々見ます。 (S.I.さん)

試験とコンクールと演奏会と重なった時、
グランドピアノに追いかけられて食べられそうになる
夢をみました。(Y.Cさん)

 ありますとも、ありますとも!変な夢 !!!
試験前になるとピアノの鍵盤がうねうね曲がってたり、鍵盤の1本1本が
すっごく太くて弾けなかったり、弾いても弾いても終わらないとか。
弾こうとするとピアノがどんどん自分から離れていくとか。(K.D.さん)

 プログラムに弾いたことも聞いたこともない邦人の現代曲がのってて
全部即興で必死で弾きました。弾き終えたら聴衆の半分はパラパラ
拍手、半分が一斉に席を蹴って会場を出ていきました。(M.K.さん)

 強烈な夢みたことあるんです。コンクールの前夜、落選した夢を
みて泣きながら目を覚ましました。3回目の挑戦でこんな辛い
思いはしたくない!と、夜中でしたがそれから練習しました。
結果?優勝できたんですよ〜 \(^o^)/(M.H.さん)

 会場着いたら持ってきたはずのドレスがなくて、家にとりに帰ったら
道が大渋滞で開演に間に合わない〜っ、と焦ってる夢みました。
(M.Sさん)

 試験に遅刻するっていう夢はたっくさんみました。(^0^)(C.Kさん)

 私も、よくピンチの夢を見ます。もうすでに舞台裏なのに、
練習もしていない曲をプログラムしてあって、
本番突っかかりまくりの夢を。
いつか正夢になるのではないかと、気が気でありません。(E..K.さん)








トピック2  70 の手習い
「PLAYEL=小さな貴婦人」と母

70歳まであとわずか・・・というところで、実家の母が
ピアノを習いはじめました。実家は商店をやっていたので、仕事が
終えて夕食が片付いてからの9時から10時が母のピアノタイムでした。

「女の子が生まれたらピアノを習わせたい」というのが半分結婚の条件
だった母ですが、当時は主婦が趣味でピアノを習うなんてとんでもない
時代でしたから、みなさん子どもに夢をたくしたのですよね〜。

全くの初心者で、近所の音楽教室のシニアコースに通うこと4年間。
音楽がもともと好きなので、ポツポツ練習して少しずつ上達していくのも
楽しかったようです。ときどき「仕上がったから聞いて」と電話で
きかせてくれましたが、うまくひけていたはずが、電話ごし発表会に
なったとたんとちってしまうのがシャクにさわるみたいですよ〜。
素人のお楽しみレベルですが、ボケ防止にもなりそうですよね。

シニアスタートの方へ、母の実例によるアドバイスです。

●思うように右手と左手が動かなくても最初はあたりまえ。
「何度練習してもできなくて情けなくなりかけた頃、
4日目にいきなり弾けるようになった!」との電話。
積み重ねて身体が覚えて回路がつながるのに少し時間が
かかるということですね。あきらめずに、少しずつ継続して。

● 暗譜にチャレンジしていくと、脳の活性化3倍。
「最初は曲が短いので、なるべく覚えるようにしていたら、
少しずつ長くなってもなんとか覚えられた。」と自信がでたようです。
大人は頭で先に理解してしまうので、身体が覚えるまで案外
弾き込まないのですね。子どもは反対。譜読みに時間がかかって、
覚えながら弾いていきます。いくつか好きなレパートリーを
弾いて、時々思いだして弾けるようにしておくと楽しいですよね。

●大人のピアノは趣味だからこそ、ちゃんとしたピアノで弾こう。
母は最初は私のお古のピアノで練習してました。買えば一生もの、
といわれるピアノですが、やはり30年もたつとアクションも音も
相当ガタがきて、初級者とはいえ練習用でも限界状態になってました。
「どうせ先は短いから買い換えるにしても安くていい」と言ってましたが、
好きで習う大人だからこそ、弾きやすくいい音のピアノで楽しんで
ほしいと思います。安い新品も登場していますが、なんか品のない
音なんです。アクションも指にしっくりと吸い付いてこない。
響版が安い合板で鍵盤やアクションもプラスチック製だとか。

軽自動車一台の値段で趣味として日々数年も弾けば十分モトの
とれるお買い物。年1,2回の調律だけで、車検も保険もいらない。
初釜のお着物や毛皮のコートや宝石のいいもの買えばそのぐらいに
なっちゃうよ、と説得したら、あっさり納得。(そういうものにはあまり
興味のない母でもありましたが)。 憧れの木目調のネコ足の良質の
ピアノを買いました。オルゴールを思わせるような不思議な明るさと
繊細な響き。きれいな曲線の鍵盤蓋を開けるたびにわくわくするそうです。
もはや「お稽古」ではなく、「人生の楽しみ」ですから、
今までの人生へのご褒美にしましょうよ、とひと押しします。





  

         





母の買った
PLEYEL は
ショパンが愛用
したことで知られる
小さな貴婦人の
ようなピアノ

小さな応接間に
しっくり馴染む
115cmの高さ。
フランス製

写真協力
(株)ユーロピアノ
ショールーム











トピック3 ピアノを入れると床がぬける?

仕事やイベントで公共施設の小さなホールや音楽室借りる時、
引越しや購入でピアノを運ぶとき、ピアノという楽器への
誤解、思い込み、いろいろ噴出!
驚きをとおりこして笑い話になるようなネタ集です。(悪口大会になるぞ〜)
他にもネタをお持ちのかた、是非ご連絡を!

施設のピアノを使うときは、ふつう使用者側が調律師を用意します。施設によって年1回〜月1回の保守点検のときに調律もするのですが、年1回では当然かなり音が狂っているので事前調律の相談をします。 ところが、時々「これは区民の税金で買った公共のピアノです。個人で調律されては困ります。」と言い張る担当者がいらっしゃいます。 なんと説明したらいいやら。

極めつけ。「調律するのは構いませんが後で元に戻しておいてください。」 といわれた。 はァ?? こういう係員には説明するだけ無駄なので、「はい、戻しておきます」とお返事します。 時々442Hzを440Hzにピッチ変更するとか、現代曲で弦にクリップや紙や洗濯ばさみをはさむとかいう仕掛けで弾くケースがあり、そういうのは演奏後責任もって戻します。(そういうのはやらないでください、というところも多いですが)。 こういう担当者は調律狂っててもわからないだろうなあ。

「このホール扉は完全防音ではなく、ロビーに音が少し漏れるのでプロの演奏者にはご遠慮いただいています。」と言われました。 えっ??? プロとアマチュアの基準は何なの?この担当者はプロのピアニストは音量がデカイことと思っているようです。それじゃあ、素人のジャズピアノは? やたら鍵盤うるさく叩く発表会の中高生たちは? コーラス伴奏のフォルテシモは?いろいろ質問は
山のようにありましたが、これも言うだけ無駄なのでやめました・・・

友人のピアノの先生が最近賃貸の一軒家に引っ越しました。賃貸では隣人とのトラブルのもとになるのを嫌って「ピアノ不可」のところはけっこう多いですが、田舎でもありこれは一応クリアー。 さて彼女はグランドピアノを持ってましたが、大家さん「グランドピアノなんてとんでもない、床がぬけたらどうするんですか!」 えっと・・・彼女のグランドは300kg。それって大人の男性4人ですよね。幅90cmの書棚1本の本が200〜250kg。それで床が抜けるなら違法建築では? でも、大家さんはグランドピアノを「象」のように感じているらしく、アップライトなら2台でもよいという不思議な提案を。

ちなみにアップライト2台では300kg超えるのですが、固定観念というのはなかなか説得しにくいものです。結局彼女はグランドピアノを手放して、高級アップライトピアノに買い換えました。ところで、雪国の屋根に積もった1立方メートルの雪の重みは200〜250kgだそうです。今年の大雪で雪下ろしできない民家の屋根が落ちる事故が何件かありましたが、雪ってピアノ並みに重いんですね。この話を雪国の友人にしたら、雪のしんしんと降る音が「ピアノが1台、ピアノが2台」と聞こえてきて、
夜眠れなくなっちゃったよ〜、と嘆かれました。

ところで、3月末のWEB日記にも書きましたが、グランドピアノを運ぶときは3本の足をはずして運ぶ、というのは案外知られていません。「どうやって入れたのですか?」という素朴な疑問をよく受けます。 ピアノ運送業者というのはプロの集団で、みんな体格がいいだけでなく、通路を通せるかどうか
の計算がきっちりできます。新築の家にかすり傷もつけないよう丁寧に運ぶのには頭さがります。サッシを全面はずす、フェンスをはずす、クレーンを使う、などいろいろな技があるようです。NYに住む知人のピアニストは7階のアパートに住んでいるそうですが、やはり階段から上げたそうです。
プロの力と技に感謝です。


お役人もフツーの一般人の知識、常識、ということなんですね。演奏中に弦が切れたときに、ホールの担当者に「弁償してください」と言われた人がいたそうです。ピアノの弦って、消耗品で、何かの拍子で切れたりするものなんです。何にもしなくても夜中にいきなり「ご〜ん!」と大音響がして切れたとかいうこともあります。一生使ってもなんともないピアノも
あれば、新品でも2,3本切れちゃったということもあってタイミングの問題なんですが、こればっかりは持ち主が修理することになります。(涙) このところ私の周りで「弦が切れた」という話が何人もいて、それって気象のせい?それとも・・・と、偶然の一致に驚いています。 アクシデントが続くときってあるのかも。










ピアノって
見ているようで
見ていない。

Wordのクリップアートに登場しているピアノのイラストです。
どこが変かわかるかな?

  


         

ドはどこ?




鏡の中の写真?




ドレミファソと弾くとだんだん音が
低くなる?

 


ピアノのどこを
弾いているの?



イラストレーターでもピアノの認識はこんなものなんですね。(笑)