トピック3 ピアノを入れると床がぬける?
仕事やイベントで公共施設の小さなホールや音楽室借りる時、
引越しや購入でピアノを運ぶとき、ピアノという楽器への
誤解、思い込み、いろいろ噴出!
驚きをとおりこして笑い話になるようなネタ集です。(悪口大会になるぞ〜)
他にもネタをお持ちのかた、是非ご連絡を!
●施設のピアノを使うときは、ふつう使用者側が調律師を用意します。施設によって年1回〜月1回の保守点検のときに調律もするのですが、年1回では当然かなり音が狂っているので事前調律の相談をします。 ところが、時々「これは区民の税金で買った公共のピアノです。個人で調律されては困ります。」と言い張る担当者がいらっしゃいます。 なんと説明したらいいやら。
●極めつけ。「調律するのは構いませんが後で元に戻しておいてください。」 といわれた。 はァ?? こういう係員には説明するだけ無駄なので、「はい、戻しておきます」とお返事します。 時々442Hzを440Hzにピッチ変更するとか、現代曲で弦にクリップや紙や洗濯ばさみをはさむとかいう仕掛けで弾くケースがあり、そういうのは演奏後責任もって戻します。(そういうのはやらないでください、というところも多いですが)。 こういう担当者は調律狂っててもわからないだろうなあ。
●「このホール扉は完全防音ではなく、ロビーに音が少し漏れるのでプロの演奏者にはご遠慮いただいています。」と言われました。 えっ??? プロとアマチュアの基準は何なの?この担当者はプロのピアニストは音量がデカイことと思っているようです。それじゃあ、素人のジャズピアノは? やたら鍵盤うるさく叩く発表会の中高生たちは? コーラス伴奏のフォルテシモは?いろいろ質問は
山のようにありましたが、これも言うだけ無駄なのでやめました・・・
●友人のピアノの先生が最近賃貸の一軒家に引っ越しました。賃貸では隣人とのトラブルのもとになるのを嫌って「ピアノ不可」のところはけっこう多いですが、田舎でもありこれは一応クリアー。 さて彼女はグランドピアノを持ってましたが、大家さん「グランドピアノなんてとんでもない、床がぬけたらどうするんですか!」 えっと・・・彼女のグランドは300kg。それって大人の男性4人ですよね。幅90cmの書棚1本の本が200〜250kg。それで床が抜けるなら違法建築では? でも、大家さんはグランドピアノを「象」のように感じているらしく、アップライトなら2台でもよいという不思議な提案を。
ちなみにアップライト2台では300kg超えるのですが、固定観念というのはなかなか説得しにくいものです。結局彼女はグランドピアノを手放して、高級アップライトピアノに買い換えました。ところで、雪国の屋根に積もった1立方メートルの雪の重みは200〜250kgだそうです。今年の大雪で雪下ろしできない民家の屋根が落ちる事故が何件かありましたが、雪ってピアノ並みに重いんですね。この話を雪国の友人にしたら、雪のしんしんと降る音が「ピアノが1台、ピアノが2台」と聞こえてきて、
夜眠れなくなっちゃったよ〜、と嘆かれました。
●ところで、3月末のWEB日記にも書きましたが、グランドピアノを運ぶときは3本の足をはずして運ぶ、というのは案外知られていません。「どうやって入れたのですか?」という素朴な疑問をよく受けます。
ピアノ運送業者というのはプロの集団で、みんな体格がいいだけでなく、通路を通せるかどうか
の計算がきっちりできます。新築の家にかすり傷もつけないよう丁寧に運ぶのには頭さがります。サッシを全面はずす、フェンスをはずす、クレーンを使う、などいろいろな技があるようです。NYに住む知人のピアニストは7階のアパートに住んでいるそうですが、やはり階段から上げたそうです。
プロの力と技に感謝です。
☆
お役人もフツーの一般人の知識、常識、ということなんですね。演奏中に弦が切れたときに、ホールの担当者に「弁償してください」と言われた人がいたそうです。ピアノの弦って、消耗品で、何かの拍子で切れたりするものなんです。何にもしなくても夜中にいきなり「ご〜ん!」と大音響がして切れたとかいうこともあります。一生使ってもなんともないピアノも
あれば、新品でも2,3本切れちゃったということもあってタイミングの問題なんですが、こればっかりは持ち主が修理することになります。(涙) このところ私の周りで「弦が切れた」という話が何人もいて、それって気象のせい?それとも・・・と、偶然の一致に驚いています。 アクシデントが続くときってあるのかも。
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ピアノって
見ているようで
見ていない。
Wordのクリップアートに登場しているピアノのイラストです。
どこが変かわかるかな?

ドはどこ?

鏡の中の写真?

ドレミファソと弾くとだんだん音が
低くなる?

ピアノのどこを
弾いているの?
イラストレーターでもピアノの認識はこんなものなんですね。(笑) |